架空鉄道製作支援
「基本運転時分算出シート シート構成
(1)列車基本設定欄 : 算出列車の最高速度・平均加速度・平均減速度等を入力
(2)路線 駅設定欄 : 算出する種別の停車駅・出発/停車時の制限の有効/無効設定
(3)路線設定欄 : 各駅間の距離および制限速度を入力
(4)算出時分早見表 : 算出運転時分を一括で表示
以上、(1)~(3)を順に入力していきます。
(1)列車基本設定欄
算出する列車情報を入力します。
・平均加速度 : 速度0km/hから最高速度まで加速する場合の平均加速度です。
起動加速度ではありません。
・惰性速度係数: 最高速度や制限速度に、この割合をかけた速度で走行するよう
計算します。
・平均減速度 : 減速する場合の加速度(減速度)です。
本来、停車時は2.5km/h/s、制限前は2.0km/h/s程度が好ましい
のですが、本シートでは使い分けておりません。
そのため、2.3km/h/sを推奨値としております。
(2)路線 駅設定欄
各駅の情報を入力します。
・停止時制限・出発時制限
:停止時・出発時制限を有効/無効にするかを選択します。
「無効」もしくは空欄の場合は、停車時・出発時の制限速度等が
次項で設定されていても適用されません。
なお、通過列車には適用されませんので、上の駅4「杭瀬駅」の
停車時制限が「有効」となっていますが、実際は無効となります。
(3)路線設定欄
各駅間の情報を入力します。
・各制限(出発時・惰性走行時・停車時)設定
:各速度制限について設定します。
前駅の出発地点から「〇〇」mのところで「〇〇」km/hの速度制限が
スタートし、その制限区間が「〇〇」m続くのかを入力します。
惰性走行時は、「惰性」と記載はしてますが、出発時・停車時以外の
走行時にかかる制限です。
出発時・停車時は各2箇所、惰性走行時は3箇所設定できます。
「出発時・停車時」と「惰性走行時」の速度制限区間はかぶっていても
大丈夫ですが、各々の「」内の速度制限グループは、区間がかぶらない
ように入力してください。
・調整追加時分
:ここに入力した秒数が、算出時分に加算されます。
・前区間がある場合の前区間速度影響
:区間<駅1→駅2>にのみ入力欄があります。
「駅1」より前にも路線が続いていて、算出しようとしている列車が
「駅1」を通過する場合に、前区間の最終地点=本区間の開始地点の
速度を入力します。
入力値は、前区間のシートを作成し、最後の駅区間の「算出結果」欄の
「次駅通過時の次区間0mの速度」を入力します。
なお、前区間のシート作成時には、前区間のシートの最後の駅から
その次の駅まで(=本シートの区間<駅1→駅2>)の路線情報も
前シートに入力してください。
区間<駅1→駅2>の速度制限の影響も考慮して、0m地点の
速度を算出するためです。
・算出結果欄
:当該区間の「運転時分」、「最高走行速度」および「次駅通過時の
次区間0mの速度」の算出結果を出力します。
「エラーメッセージ」欄は、速度制限入力にエラーがある場合、
メッセージが表示されます。
(4)算出時分早見表
(3)で算出した運転時分を一括で表示したものです。
「合計所要時間」欄もありますが、これは運転時間の合計値になります。
停車時間は含んでおりません。